2016年02月05日
SPP Infantry Combat Helmet 1st Model
1969年に設立され、米国ペンシルバニア州ダンモアに本社を構えていた軍需製品メーカーであるSPP(Specialty Plastic Products Inc.)社製の“Infantry Combat Helmet(インファントリー・コンバット・ヘルメット):歩兵戦闘ヘルメット”は、 1980年代に米軍で制式採用され、1990年代から世界的に主流になったPASGT(Personnel Armor System for Ground Troops:地上部隊個人防護システム) ヘルメットのアウターシェルデザインを有する軍地上部隊などのミリタリーユースや法執行関係機関向けの防弾ヘルメットです。
SPP社はPASGTヘルメットが米軍に制式採用された1980年代から、Gentex社などに並び複数ある米軍向けPASGTヘルメットの納入業者のひとつとして、 防弾ヘルメットやインナー・サスペンション・システムなどの周辺アクセサリーを製造しています。
SPP社は1990年代後半にABA(アメリカン・ボディー・アーマー)が母体となった持株会社であるアーマー・ホールディングスに買収され、 その後英国の大手軍需企業であるBAE Systemsの子会社となり、社名をSDS(Specialry Defense Systems)に改名しています。
同モデルのアウターシェル本体は軍用のPASGTヘルメットと同じく、ケブラーを主体としたアラミド系繊維のマルチレイヤーで成形され、アーマー・ピアッシング(徹甲弾)などの特殊弾薬を除き、 一般的な9㎜パラベラムFMJ弾や.357マグナム弾など大抵の拳銃弾の貫徹を防ぐNIJ規格レベルIIの抗弾能力を有しています。
スエード製ヘッドバンドの設けられたインナーデザインは、軍用のPASGTヘルメットと共通の標準的な仕様だ。 同モデルは1990年代に従来軍用のPASGTヘルメットを代用していた全米の警察SWATをはじめ、各種法執行関係機関所属のタクティカル・ユースに採用されました。
LAPD SWATでは1990年代前半から使用が確認され、1990年代後半にGENTEX社製の“Law Enforce Helmet”が採用されるまで広く運用されていました。
なお、2000年代前半に販売された同モデルの後期生産型では、 サスペンション・ハーネスがPASGTヘルメット向けアップグレード・パーツとして同社が販売する3点支持方式の3ポイント・アジャスタブル・サスペンション・システムに変更され、 2点支持方式の初期型よりも着用時の安定性と快適性が大幅に向上されています。
本品の詳細な解説は“日本警察特殊部隊(JP-SWAT) 装備資機材>ヘルメット>SPP インファントリー・コンバット・ヘルメット 初期型”をご覧ください。
全体的に実戦未使用に近い美品です。当然ながら防弾性能の保証はいたしません。
帽体のサイズは大抵の日本人男性の頭部に対応するL(ラージ)サイズです。
保管場所 「A」
出品名 「LAPD SWAT採用 SPP 防弾ヘルメット」
状態 「中古」
開始価格 「19,800円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)公式サイト