2017年07月24日

はつゆき型護衛艦 「まつゆき(DD-130)」 一般公開

平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




みなさん、お久し振りです。

いよいよ夏本番が近づき、新潟でも猛暑が続いたかと思えば、急に豪雨になったりと、せわしない天候が続いております。

さて、この時期と言えば、個人的には海上自衛隊の県内寄港による乗艦見学が夏の風物詩となりつつあります。

この土日の両日、新潟市東区地内の新潟西港山ノ下埠頭において、海上自衛隊「はつゆき型」護衛艦の9番艦である「まつゆき(DD-130)」の一般公開が催されておりましたので、今年も見学に行ってきました。

昨年の同時期、新潟西港に寄港した「あさぎり型」護衛艦である「せとぎり(DD-156)」の前級となるのが今回寄港した「はつゆき型」護衛艦です。

現在、「まつゆき」は護衛艦隊直轄の第14護衛隊(かつて沿海域警備を担う地方隊籍にあった二桁護衛隊)に所属し、定係港は京都府に所在する舞鶴基地です。


「あさぎり型護衛艦」について詳しく知りたい方は、ウィキペディア「はつゆき型護衛艦」を参照願います。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




昨年の「せとぎり」以上に生憎の雨模様。

最終日となる日曜日は午前(9時から11時30分)と午後(13時から15時30分)に艦内を見学できましたが、午前中は激しい雨が降るとの予報だったため、多少雨雲が薄くなる午後から訪問。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




全長130m、基準排水量3,050トン(満載排水量4,200トン)

「せとぎり型」(全長137m、基準排水量3,500トン)の次級となる「むらさめ型」(全長151m、基準排水量4,550トン)以降の汎用護衛艦に比べると一回り小さく、欧米では駆逐艦(Destroyer)ではなくフリゲートに分類されるサイズですが、それでも間近で見ると、その大きさに圧倒されますね。

行楽期の日曜日ですが、かなりの悪天候のため、昨年の「せとぎり」寄港時に比べ、来訪した市民は疎らです。

ただ、マニアは雨が降ろうが槍が降ろうが関係ありませんので、甲板が人で溢れかえらない雨天は寧ろ好機ともいえます。

甲板上でも傘をさすことは許可されていますが、人混みの中では危険性が高いので、雨衣の着用をお勧めします。

また、一眼レフカメラなどをお持ちの方は、カメラ用のレインカバーも用意した方がいいでしょう。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




本級は従来の対潜護衛艦(DDK)及び対空護衛艦(DDA)の後継として、これらの機能を統合する目的で誕生した現行の汎用護衛艦(DD)の第一世代艦型として設計され、1980年代に合計12隻が大量建造されました。

対艦ミサイル、対空ミサイル、対潜ミサイル、魚雷などの各種兵装をバランス良く配置し、加えてC4I機能や電子戦機能、艦載ヘリ運用機能をはじめ、現代の海上戦闘に対応できるシステム艦として長らく活躍しましたが、1番艦の建造から35年以上が経過した近年では老朽化に伴い年々除籍が進み、現在では練習艦に艦種変更された3隻を含めて5隻が残るのみです。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




1986年3月竣工の「まつゆき」も今年で艦齢31年に達し、海上自衛隊の運用する汎用護衛艦(DD)では最も旧式の部類となります。

護衛艦隊直轄のDDとしては、「まつゆき」(護衛艦隊第14護衛隊)と「あさゆき」(護衛艦隊第13護衛隊)の2隻が残るのみです。

しかし、「まつゆき」を含めて後期建造型の3隻については今後も順次延命改修が施され、あと数年は護衛隊及び練習艦隊で活躍するようです。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




「あきづき型」や「あさひ型」などの最新艦艇に比較すると性能面では見劣りはしますが、近年ではまずない大量建造によって昭和末期から平成初期までの間、長らく護衛艦隊の中核を成し、現在の海上自衛隊の発展史に欠かせない艦型であります。

いずれにしても、あと数年もすれば除籍が進み、その姿を見られなくなる可能性が高く、下手をすれば個人的に「はつゆき型」に乗艦できるのはこれが最初で最後かもしれず、今回の寄港は貴重な機会とも言えます。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲上部構造物両舷に設置された高性能20mm機関砲(ファランクス CIWS Mk.15 mod.2 ブロック0)の機関部(M61 バルカン)




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲米軍のMk32短魚雷発射管(324mm口径)を国内でライセンス生産した68式3連装魚雷発射管(HOS-301)




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開



昨年の「せとぎり」では甲板上が人で溢れかえっていましたが、14時を過ぎたころには艦上見学者は疎らに・・・。

甲板上では見学者が滑って転倒しないように、自衛官がせっせと雨水をはいていました。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲本艦の主砲であり、優れた対空戦闘能力を有する62口径76ミリ単装速射砲(オート・メラーラ 76mm コンパクト砲)




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




猛烈な雨のため、レンズもビショビショです・・・。

マニアはともかく、一般人には厳しい環境です。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲62口径76ミリ単装速射砲薬砲




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲前甲板に設置された艦載用対潜ミサイルシステムである74式8連装アスロック((Anti Submarine ROCket)発射機




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




当日は艦橋など艦内見学の実施はなく、甲板上を一周するシンプルな順路でした。

また、哨戒ヘリは展示されていましたが、ヘリ甲板やハンガーへの立ち入りもできなかったため、外から見上げるかたちとなりました。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲後部煙突直前から両舷に向けて発射するように設置されたハープーンSSM(艦対艦誘導弾) 4連装発射筒




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲本艦は両舷に4連装発射筒を1基ずつ備え、最大8発のハープーンSSMを運用可能




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲艦尾甲板に設置された個艦防空用のシースパロー短SAM(短距離艦対空誘導弾) 8連装発射機




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲訓練弾が装填されているキャニスター




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




後部甲板から望む信濃川河口。

忘れてましたけど、磯の香もしませんし、まだここは川なんですよね。

ここから1kmほど北上すると日本海に注ぎます。

十日町あたりの上流の水は透明でキレイなんですけど、なんか信濃川河口の水はいつも茶色く濁っている印象があります。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開

▲艦載ヘリは米軍の哨戒ヘリであるSH-60Bシーホークを三菱重工業がライセンス生産したSH-60Jで、後部のヘリ格納用ハンガーに1機を格納可能




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




甲板から埠頭を眺めます。

晴天であれば見学者の列が並んでいると思うのですが、今日は待ち時間ゼロで乗艦できました。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




埠頭には毎度お馴染みとなった陸上自衛隊新発田駐屯地に所在する第30普通科連隊から82式指揮通信車、高機動車、軽装甲機動車、偵察オートバイが出張展示していました。

雨の中、お疲れ様です。




平成29年7月23日 海上自衛隊 はつゆき型護衛艦 DD-130 「まつゆき」 一般公開




「まつゆき」乗員の皆様、当日はご丁寧に対応していただき、ありがとうございました。

皆様のご健勝とご活躍をお祈りしております。


なお、新潟西港での艦艇寄港は終了しましたが、8月26日(土)、27日(日)の両日には佐渡市両津港に多用途支援艦「ひうち」、9月2日(土)、3日(日)の両日には長岡市寺泊港にミサイル艇「はやぶさ」、「うみたか」が寄港予定で、艦内見学が可能です。

艦艇に興味のある方は、是非とも夏の思い出づくりに足を運んでみてはいかがでしょうか。

それでは!









イベントの詳細は、自衛隊新潟地方協力本部のウェブサイトをご覧ください。


日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)公式サイト



海上自衛隊の力 ~すべては安心のために~【期間限定スペシャルプライス版】 [DVD]


  

2017年07月02日

無可動実銃 MP5A5 分解編 その2

無可動実銃 H&K MP5A5





無可動実銃のMP5A5 分解編 その1”の続きとなります。

今回はハウジングに内蔵されたトリガー・パックの取り外し手順をご紹介します。





無可動実銃 H&K MP5A5




レシーバーから分離したハウジングを上から眺めるとこんな感じです。




無可動実銃 H&K MP5A5




無可動実銃への加工に際してハンマーとリリース・レバーは途中で切断されています。




無可動実銃 H&K MP5A5




それではトリガー・パックを取り出しましょう。

まずは左右のセレクターを取り外す必要があります。

矢印のキャッチ・レバーと呼ばれる部品を親指で押し付けます。




無可動実銃 H&K MP5A5




するとセレクターを固定している鉤爪が下がるため、この解放状態でセレクターを半回転させると引き抜くことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




取り外した左側セレクター。




無可動実銃 H&K MP5A5




左側セレクターを引き抜けば、右側セレクターも引っ張るだけで容易に取り外すことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




セレクターを取り外せば、ハウジングからトリガー・パックを引き抜くことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




取り外したトリガー・パック。

フルオート・シアが組み込まれたタイプのセレクティブ・ファイア4ポジション・トリガー・パックです。

銃器大国である米国においてもH&Kは民間向けにフル・オート射撃が可能なセレクティブ・ファイア銃器を販売しておらず、現在の米国で民間所有されているものは1986年の輸入規制以前に輸入された極少数だけとのことです。




無可動実銃 H&K MP5A5




米国ではフルオート・シアが組み込まれたトリガー・パック自体が機関銃として登録され、HK94など本来はセミオート射撃しかできない民間向けモデルのトリガー・パックと換装することで、LEで運用している実物のMP5と同じく合法的にフルオート射撃を楽しむことができます。

先述のセレクティブ・ファイア銃器の輸入規制によって、フルオート・シアが組み込まれたトリガー・パック自体が米国の民間市場では大変希少なものとなっており、トリガー・パック単体の取引価格だけでも車が買えるほど高騰しているようです。




無可動実銃 H&K MP5A5




左側セレクターの軸形状は、民間向けのセミオート専用セレクターとは大きく異なり、より複雑です。




無可動実銃 H&K MP5A5




軸のない右側セレクターは、フルオートとセミオートの両者で共通です。




無可動実銃 H&K MP5A5




トリガー・パックを真上から眺めます。

切断加工の施されたハンマーやリリース・レバーなどとは異なり、排莢用のエジェクターはエジェクター・スプリングも生きているため、指で押すと上下に可動します。

MP5の旧加工品の一部には、ハンマー・スプリング及びハンマー・スプリング・ガイドが残されている個体もあるようですが、残念ながら本個体では摘出されています。




無可動実銃 H&K MP5A5




真下から眺めたトリガー・パック。

トリガー・スプリングやローラー・スプリングをはじめ、主要なスプリング部品は未加工の状態です。

当然ながらトリガー・テンションも実銃と変わりません。

また、セレクターも生きているため、セーフティ位置ではしっかりロックが掛かり、各ポジションごとにトリガーの引き味に微妙な違いが感じられます。

工具を使用すれば、これ以上の精密分解も可能ですが、元通りに組み立てる自信がないので、今回は止めておきます・・・。




無可動実銃 H&K MP5A5




蛇足ながら、前回の記事で触れたボルト・キャリアー挿入のリコイル・スリング・ガイド・ロッド・アッセンブリーですが、思い切ってグリグリと引っ張ったところ、すぽんと無事に抜けました。




無可動実銃 H&K MP5A5




予想どおり、加工は施されていない状態でした。

ただ、やはり先端のラバー製保持リングの破損の心配があるため、あまり頻繁には抜き出したくありません・・・。

ボルト・キャリアーへのガイド・ロッドの抜き出しと再挿入は、最初は力尽くで時間を要しましたが、ロッドに角度を加えてグリグリと回す方法で、コツを覚えると比較的容易に行えます。

なお、前回の記事でも触れましたが、現行MP5シリーズに搭載されている新型Fタイプのボルト・キャリアーでは、ガイド・ロッド先端の保持用リングが干渉しないオープン・バック構造のリコイル・スプリング・チューブを採用しているため、ガイド・ロッドは特に抵抗なく容易に取り出せます。



無可動実銃 H&K MP5A5




無可動実銃として通常分解可能なところまで分解したMP5A5。

実銃であればボルト・グループも抜き出せますが、無可動実銃ではボルト・グループが機関部に溶接固定されているので取り外しは不可能です。

銃としての一義的な機能が破壊されているとはいえ、銃器大国の米国ですら民間人が通常入手不可能なLE向けセレクティブ・ファイアMP5をここまで分解できるというだけでも、無可動実銃にも大きな価値が見出せます。




無可動実銃 H&K MP5A5




ということで、分解編はひとまず終了。

せっかくなので、分解結合手順を動画にしてみました。

トリガー・パックの取外しなどは画像だけでは分かりずらいと思いますので、参考として頂ければ幸いです。















現状、追加装着オプションはフラッシュ・ハイダーのみのドノマール状態のため、今後は手持ちのアクセサリーで好みの特殊部隊仕様に着せ替えていきたいと思います。

それでは!




日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
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東京マルイ MP5 A5 R.A.S 10歳以上電動ガン ライト・プロ


  

Posted by JP-SWAT.com at 00:52Comments(0)無可動実銃MP5