2018年12月28日

無可動実銃 IMI UZI 分解編

無可動実銃 IMI UZI




前回の記事で無可動実銃“IMI UZIサブ・マシンガン”鑑賞編をご紹介しましたが、今回は分解編をお送りします。

無可動実銃といっても全ての部品が溶接固定されているわけではなく、撃発機構に関係する可動部品を除き、モデルガンのように基本的なフィールド・ストリッピング(通常分解)を楽しむことができます。




無可動実銃 IMI UZI




まずは銃本体からマガジンを外します。どの銃種に関わらず、マガジンを抜いて薬室の抜弾を確認するのは、通常分解の基本です。




無可動実銃 IMI UZI




付属のマガジンはイスラエル国防軍(IDF)放出のUZIでは標準的な25発容量で、9x19mm弾薬に準拠したダブル・カラム、ダブル・ポジション・フィーディング仕様です。




無可動実銃 IMI UZI




上部のマガジン・リップ及びフォロワー周辺。マガジンは銃本体と同じく、プレス加工による堅牢なスチール素材が採用されています。




無可動実銃 IMI UZI




マガジン両側面には装弾10発以降5発ごとに残弾確認孔が設けられています。

本来の未装弾マガジンであれば残弾確認孔から、マガジン・スプリングが垣間見えますが、加工基準の厳しくなった近年の無可動実銃ではマガジンの実銃への転用防止のため、加工に際してマガジン・スプリングが外されます。

そのため、加工元のシカゴレジメンタルスさんでは、マガジン・スプリングの代替に段ボール紙を挿入してフォロワーを支えています。

ただ、構造的にマガジンが破壊されているわけではないので、適当な代替スプリングで代用することはできます。




無可動実銃 IMI UZI




マガジン下部両側面には小さく五芒星のマークが打刻されています。




無可動実銃 IMI UZI




底部のフロアー・プレートを取り外すことで、マガジンは工具を用いずに完全分解が可能です。

先述したようにマガジン・スプリングの代替として段ボール紙が挿入されています。




無可動実銃 IMI UZI




それでは銃本体の通常分解に取り掛かります。

まずはレシーバー上面のトップ・カバーを取り外すため、リア・サイト前方に設けられている鉤爪を指で押し込みます。

すると鉤爪で押さえられていたトップ・カバーが浮き上がり、そのまま取り外せます。




無可動実銃 IMI UZI




取り外されたトップ・カバー。上部には大型のコッキング・ハンドルが設けられています。




無可動実銃 IMI UZI




トップ・カバー背面。コッキング・ハンドルはボルトと分離されたセパレート構造になっているため、射撃時でもコッキング・ハンドルは前方で停止した状態を保ちます。




無可動実銃 IMI UZI




コッキング・ハンドルに結合された背面のコッキング・ラグはトップ・カバーに溶接固定されていますが、コッキング・ラグとトップ・カバーを結着するラチェット・スプリングはそのまま残されています。




無可動実銃 IMI UZI




レシーバーからトップ・カバーを取り外すと、ボルト・グループなどの機関部を一望できます。

UZIは生産性と操作性の高さに加え、練度の低い兵士でも戦場における分解整備が容易な点も考慮されて設計されています。

UZIが開発される前、従来のサブ・マシンガンの多くは世界初の実用サブ・マシンガンとして第一次世界大戦末にドイツで開発されたMP18/Iに倣い、円筒形のレシーバーとボルトを備えた設計が主流でした。

しかし、建国間もなく工業生産能力が低かった当時のイスラエルでも大量生産が容易な点を考慮し、UZIは単純にスチール版をプレス加工しただけの四角形の箱型レシーバー構造を採用しました。




無可動実銃 IMI UZI




レシーバー後部には、四角形のレシーバー形状に合わせた特徴的なスチール製箱型ボルトが後退した状態で溶接固定されています。

この大きく重たいボルトの採用と十分なボルト後退量の確保によって、フルサイズUZIでは連射速度が毎分600発とサブ・マシンガンとしては比較的低速(フルサイズMP5は毎分800発)に抑えられており、フルオート射撃時のコントロールが容易な点も特徴のひとつです。ちなみに派生型のマイクロUZIでは大型拳銃並みの小型化に伴い、ボルト後退量が大幅に減少し、連射速度が毎分1400発と非常に高速になっています。

ボルト内にはリコイル・スプリング・ガイド・ロッドが貫通しており、ボルト後方に圧縮されたリコイル・スプリングを確認することができます。

なお、無可動加工されていない実銃であればボルト内に撃針をはじめとた撃発に必要なボルト・アッセンブリーが内蔵されていますが、本品では除去されています。




無可動実銃 IMI UZI




レシーバー前部には、ボルトを貫通したリコイル・スプリング・ガイド・ロッドと銃身を確認することができます。

無可動加工されていない実銃であれば、このままボルトを前進位置に戻し、グリップを握ってトリガーを絞ったままボルトを前方から掴み上げると、レシーバー内からリコイル・スプリング・ガイド・ロッドと共にボルトを取り外せます。




無可動実銃 IMI UZI
真上からトップ・カバーを取り外したレシーバー内を眺めます。

銃身とリコイル・スプリング・ガイド・ロッドがボルトに溶接固定されていることが分かります。








無可動実銃 IMI UZI
レシーバー内は空間に余裕のある設計で、さらにレシーバーとグリップ・フレーム付け根の間に大きめなスリットが設けられています。

これはグリップ・フレーム前部上方に設けられた突起を挿入するためのスリットで、これでグリップ・フレームをレシーバーに仮止めし、後述するグリップ・フレーム後部上方のプッシュ・ピンで完全固定します。

また画像ではグリップ・フレームが接続された状態ですが、上方からはスリットの左右に5mm四方程度の隙間が残されており、異物の排出孔を兼用したデザインであることが分かります。

レシーバー内では射撃時にボルトが激しく前後動するため、通常は砂塵や泥などの異物が機関部に侵入すると作動不良の大きな原因となります。

しかし、このような異物の排出孔を設けることで、軍用サブ・マシンガンとして戦場のような過酷な環境下でも優れた信頼性を確保しています。

こうした信頼性重視の設計思想は、戦後の現代サブ・マシンガンとして双璧を成す後発のH&K社製MP5サブ・マシンガンとは一線を画する点です。




無可動実銃 IMI UZI




ボルトが後退している状態で溶接固定されていますが、このままボルトが前進すると銃身の後端を深く包み込みます。

このようなL型構造のボルトは、一般手にラップアラウンド・ボルトやテレスコーピング・ボルトと称され、銃の全長を短く設計することができ、さらにフルオート射撃時のコントロール性を高めます。

L型構造のボルトをはじめ、プレス加工成形の箱型レシーバー、グリップ兼用のマガジン・ハウジング、グリップ・セーフティの採用など、開発者のウジエル・ガルはUZIの設計に際し、当時イスラエルで輸入を検討していたチェコスロバキア製のZK476試作サブ・マシンガン(7.62x25mm トカレフ弾準拠)に強い影響を受けたとされています。

なお、1946年に試作されたZK476の輸入自体は、1948年にチェコスロバキアがアラブ諸国の支援につくソ連型社会主義国となったことでキャンセルとなり、それが契機となってイスラエル国産兵器であるUZIの開発計画が急務として持ち上がります。




無可動実銃 IMI UZI




続いてレシーバーから銃身を取り外します・・・と言いたいところですが、当然のことながら無可動実銃の銃身は溶接固定されているため、取り外すことはできません。

しかし、銃身をレシーバーに固定しているバレル・ナットまでは取り外すことができます。

矢印で示したキャッチ・レバーを指で押し込むとネジ込み式のバレル・ナット基部の固定が解除されます。




無可動実銃 IMI UZI




バレル・ナットを取り外した状態。本来であれば、このまま銃身をレシーバーから引き抜くことができます。




無可動実銃 IMI UZI
取り外したスチール製バレル・ナット。








無可動実銃 IMI UZI




最後にグリップ・フレームをレシーバーから分離します。

ブリップ・フレーム後方に設けられているプッシュ・ピンを指で押し込むと簡単に引き抜くことができます。

無可動加工されていない実銃の場合、既に分解済みのリコイル・スプリング・ガイド・ロッド先端でプッシュ・ピンを押し込む方が容易です。

グリップ・フレーム前方はレシーバー基部に突起が噛み込んで仮固定されているだけなので、後方のプッシュ・ピンを外せばそのままグリップ・フレームを分離可能です。




無可動実銃 IMI UZI
グリップ・フレームを取り外したレシーバーを下側から眺めます。








無可動実銃 IMI UZI




グリップ・フレームで隠れていたレシーバー基部の構造を観察することができます。

ハンドガード後方のレシーバー下面に設けられた2つの小さなスリットは、グリップ・フレーム内のシアとボルトを接続するためのものです。




無可動実銃 IMI UZI




側面から見たレシーバー内のボルト。溶接加工の状態が分かります。





無可動実銃 IMI UZI
取り外したグリップ・フレーム。


本品は加工基準の厳しくなった新加工品のため、シアやスプリングをはじめとしたトリガー・メカニズム関連パーツは全て除去されています。

トリガー・スプリングも除去されているため、トリガー・ピンに固定されているだけのトリガーにテンションはなく、ぷらぷらと宙に浮いている状態です。




無可動実銃 IMI UZI




トリガー前方に位置するシア・ピン下部の大きめのスリットは、無可動加工の際にあけられたものです。




無可動実銃 IMI UZI




トリガー・ガードの位置する前部上方からグリップ・フレームを眺めます。

フレーム内右側にあるL字型の部品は、グリップ・フレーム側面のセレクター・スイッチと連動したセレクター・レバーです。

板バネ状のセレクター・スプリングは残されているため、セレクター・スイッチのテンションは残されています。

また、同じくフレーム内左側にあるL字型の部品は、グリップ後端に設けられた金属製グリップ・セーフティと接続されたレバーです。

こちらも内部のグリップ・セーフティ・スプリングは残されているため、オリジナルのテンションが残されています。




無可動実銃 IMI UZI
グリップ・フレームにマガジンを挿入した状態。




無可動実銃 IMI UZI




通常分解を終えたUZI。本来であればボルト・グループなども分解可能ですが、無可動実銃で分解可能なのはここまでです。

それでも実際に分解を行うことでUZIの部品点数の少なさを実感でき、何よりも耐久性と整備性の高さが一義に要求される軍用サブ・マシンガンの理想を具現化した秀逸な設計であることが理解できます。

また、工具を使用しない分解はここまでですが、マイナス・ドライバーを使用すれば合成樹脂製のハンドガード及びグリップ・パネルも簡単に取り外せます。

ちなみに本家IDFやイスラエル警察などへの納入実績を誇るイスラエルの軍需企業“FAB-Defense”では、UZI専用のアルミニウム合金製モジュラー・レール・システムを供給しており、標準ハンドガードと換装するだけで、発展性の乏しいUZIでもウェポン・ライトやレーザー・サイトをはじめとした最新のCQB向けオプション・デバイスの運用が可能となります。




無可動実銃 IMI UZI




UZI分解編は以上です。

戦後、軽便なアサルト・ライフルの台頭によって軍用サブ・マシンガンの存在意義自体が低下。その後、サブ・マシンガンの新たな活躍の場として需要が高まった法執行関係機関や対テロ特殊作戦向け製品市場の大半も、後発のH&K社製MP5サブ・マシンガンに奪われました。

本家IDFを含み、冷戦期にUZIを制式採用した西側先進諸国においても開発から70年以上が経過したUZIは減耗により一線から退き、現在ではその姿自体を見ることが少なくなりました。

世界的に運用国の減少しているUZIですが、生産元のIMIでは2001年までに20億ドル以上の収益を得ており、90ヵ国以上にUZIを輸出しているため、21世紀に至っても未だに一部の発展途上国や予算の少ない小国などでは現役です。発展型のミニUZIやマイクロUZIなどを含み、ブラジルやアルゼンチン、ペルーをはじめとした正規軍所属の対テロ特殊部隊における運用が確認できます。

さらに中東戦争をはじめ数々の戦場でも大量に使用拡散されたUZIは正規軍だけでなく、非正規の武装勢力やテロリストの手にも渡っており、今後も各地の紛争地域で酷使されるでしょう。

個人的にも流麗な曲線が多く精密な構造をもつMP5とは対極的に、無骨な外観に耐久性重視の単純な構造を有するUZIには、男のロマンとも言える独特の魅力を感じます。

東京マルイ製品をはじめ、UZIをモデル化した数少ないトイガンの製造も終了し、現在ではその人気も今一つですが、無可動実銃を通じてUZIが現代サブ・マシンガンの傑作機種であることを実感できました。

また機会がありましたら、UZIの周辺アクセサリー・パーツについても取り上げてみたいと思います。

それでは!




日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
JP-SWAT on YouTube




東京マルイ UZI ウージー メタルフレームカスタム


  

Posted by JP-SWAT.com at 21:52UZI

2018年12月07日

無可動実銃 IMI UZI 鑑賞編

無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




先般ご紹介いたしました無可動実銃IMI社製UZI(ウジ)サブ・マシンガンのディティールを見ていきます。

前回簡単にご紹介しましたが、本品は金属製の折り畳み式ショルダー・ストックが装着されたIDF(イスラエル国防軍)放出の軍用モデルです。

1940年代末からイスラエル陸軍研究所においてウジエル・ガルを中心に開発が開始され、1951年から国営兵器工場であったIMI(イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ)で製造が開始されたUZIは、9x19mmパラベラム弾に準拠したオープン・ボルト及びストレート・ブローバック撃発機構を採用し、生産性と耐久性に優れた戦後第一世代を代表する軍用サブ・マシンガンです。



無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン



本品にはUZIの初期生産モデルから付属するオリジナルの25発容量マガジンが装着されています。

UZIにはロング・タイプの40発容量及び50発容量の大容量マガジンが生産されましたが、実戦における信頼性の低さから後に32発容量が標準マガジンとなりました。

派生モデルのミニUZI、マイクロUZI用に20発容量のショート・マガジンも生産されており、現在では米国のBata社がUZI専用100発容量ツイン・ドラム・マガジンとして製造する“C-MAG”も運用可能です。




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IDF放出のUZIについては、製造年代の違いなどでレシーバーの塗装処理に若干の違いがあるようです。

本品の金属部分はメイン・レシーバー及びグリップ・フレーム、ストックがグレーに近いパーカー仕上げとなっていますが、それぞれ微妙に明暗の色味が異なります。

また、通常分解時に開閉する最上部のレシーバー・カバーは黒染め仕上げとなっており、コントラスト差は僅かですが、全体にツートン・カラーのような印象を受けます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




このように金属部分の配色が異なる個体はイスラエル製の軍用UZIでは一般的で、トイガン化されたUZIのように単調な黒一色というカラーは逆に珍しいようです。

ただし、後に海外でライセンス生産された輸出型モデル、さらに主に軍・警察特殊部隊向け派生モデルとして製造されたミニUZIやマイクロUZIなどでは、主要な金属部品は艶消しの黒色焼付け塗装仕上げとなっているのが一般的で、配色は統一されています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




全長はショルダー・ストック収納時約47cm、展開時約66cmで、UZIの後発で開発されたリトラクタブル方式の金属製ショルダー・ストックを有するH&K社製MP5A3サブ・マシンガン(ショルダー・ストック収納時約55cm、展開時約70cm)より、僅かに小ぶりな大きさです。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




しかし、UZI最大の設計特徴であるL型構造のテレスコーピング・ボルト(ラップアラウンド・ボルト)により、MP5のように一般的なサブ・マシンガンとは異なって独立したマガジン・ハウジングではなく、自動式拳銃のようにグリップ内にマガジンを挿入するデザインが採用されたことで、連射速度を抑えた十分なボルト後退量を確保しながら全長の小型化に成功しています。

この基本構造の採用により、後にシリーズ派生モデルとして特殊部隊向けに開発されたマイクロUZIは、大型拳銃並みのコンパクト化を
実現しています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




ただし、不足兵器を補うため、生産性の高さを求めてスチール版のプレス加工を多用したUZIの本体重量は約3.8kgで、合成樹脂製のグリップ・フレームを備えるMP5A3(本体重量約3.1kg)よりも若干重量があります。

このため、初めてUZIを手にした際は、画像などで見て想像していたよりもコンパクトで扱いやすいという感覚を抱くと同時に、近年のポリマー・フレーム主体のサブ・マシンガンにはない、“金属塊”の如く、ずっしりとした重量感に新鮮さを覚えました。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




それでは各部ディティールを鑑賞していきましょう。

レシーバー前部にネジ止めされた合成樹脂製のハンドガードには、滑り止め効果の高い縦縞のセレーションがモールドされています。

本品には製造年の刻印がありませんが、制式採用から30年以上が経過した1980年代以降は本家IDFでもUZIの減耗が進み、軍用仕様フルサイズUZIの生産も終了しています。

このため、本品も製造番号から推測するに製造から少なくとも半世紀近くは経過しているものと思われますが、金属部品は無論、合成樹脂製のハンドガードなどにも目立った経年劣化は認められず、良好な状態を保っています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




ハンドガード後部付近には、360度に自由回転するスリング・スイベルが設けられており、後述するショルダー・ストックのスイベルと併用し、2点または3点支持式スリングを装着することができます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




最上面のレシーバー・カバーには、ボルトを後退させる大型のコッキング・ハンドルがネジ止めされています。

当然、無可動実銃ではボルトが溶接固定されているため、コッキング・ハンドルも動きません。

ハンドルはフロント・サイトとリア・サイトの中間である照準線上に位置するため、照準線を確保するU字のくり貫き形状となっています。

初期生産型のUZIでは、より小型のハンドルが装備されていましたが、後に操作性に優れた大型のハンドルに改良されました。

なお、ハンドルは内部のボルトから独立したセパレート構造のため、イングラムM10サブ・マシンガンのように射撃時にボルトと共に前後動することはなく、前方に停止した状態を維持します。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




レシーバー前部のハンドガード切り欠き部分には、バヨネット(銃剣)の着剣用ラグが設けられています。

戦後開発されたサブ・マシンガンで、白兵戦において使用するバヨネットの運用機能を付加したモデルは非常に稀です。

さらに軍用UZIではオプションとして、バレル外周に装着するグレネード・ランチャー・チューブも開発されており、空砲弾薬を使用してロケット推進式の対戦車グレネードの運用が可能でした。

バヨネット・ラグと同じく、サブ・マシンガンにグレネード・ランチャー機能が付加されるのも珍しいのですが、拳銃弾で発射するグレネードは射程や命中精度もライフル・グレネードに劣り、実戦における実用性は低かったようです。

戦後、アサルト・ライフルの台頭により、副次的戦力となったサブ・マシンガンに対して、サービス・ライフル並みのオプション運用機能を付加したのは、周囲のアラブ国家から植民拠点であるキブツ防衛のため、短期間での戦力増強を急務としていた当時のイスラエルの国情を垣間見ることができます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




銃身部分のアップ。銃身内には無可動実銃の加工には必須である鉄芯が挿入溶接固定されています。

銃身基部を覆っている円筒形のチューブはネジ止めされており、通常分解時これを外すことで銃身をレシーバーから抜き出すことができます。

無可動実銃ではネジ止めされたチューブまでは取り外し可能ですが、銃身もボルトと共にレシーバーに溶接固定されているため、当然ながら銃身を抜き出すことはできません。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




レシーバー前後部に設けられたフロント・サイト及びリア・サイトは、両脇の大型で堅牢なサイト・ガードで保護されており、誤って銃を落下させた場合などでもサイトの損傷を防ぎます。

軍用として長年酷使された本品もサイト・ガードには多数の衝突痕が認められ、外力に弱いサイトを保護してきたことが分かります。

なお、フロント・サイト・ポストは専用の調整具を用いて微調整することができます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




リア・サイトは、可倒式のピープ・サイト(環孔照門)となっており、専用の器具を使用せずに指で押し倒すことで、射距離100mと200mの大きさの異なる2種類の環孔を選択することが可能です。

また、リア・サイト基部に設けられたセレーション付きの鉤爪部品はボタン構造となっており、これを水平方向に押し込むことで再上面のレシーバー・カバーを固定するロックが解除され、通常分解時にレシーバー・カバーを取り外すことができます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




射手から見たサイト・ビュー。ピープ・サイトは射距離200mが選択されています。

前述したように、照準線上にはレシーバー・カバー上面のコッキング・ハンドルが位置しています。

UZIが採用した遅延機構のないストレート・ブローバックによるオープン・ボルト撃発機構の構造上、射撃時の命中精度は遅延機構にローラー・ロッキング・システムを組み込み、軽量なボルトでクローズド・ボルト状態から射撃を開始するMP5に劣ります。

しかし、UZIはボルトの後退量を大きくとった設計により、連射速度が毎分600発(同サイズのMP5A3は毎分800発)とサブ・マシンガンとしては比較的低速に抑えられているため、その十分な本体重量も相まってフルオート射撃時の安定性に優れています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




続いてグリップ・フレーム周辺を見ていきましょう。

グリップ部分には、ハンドガードと同様のセレーションが施された合成樹脂製グリップ・パネルがネジ止めされています。

UZI最大の特徴であるL型構造のテレスコーピング・ボルトにより、一般的なサブ・マシンガンとは異なり、独立したマガジン・ハウジングではなく、自動式拳銃のようにグリップ内にマガジンを挿入するデザインが採用されたことで、全長の小型化に成功しています。

このグリップ・フレームはレシーバーにピン止めされている構造のため、トリガー・システムを内蔵したままブロックとして容易に取り外しが可能で、通常分解時の整備が容易に行えます。

なお、トリガー前部のレシーバー下部の長方形の開口部は、無加工実銃加工時に開けられたものです。加工基準が緩く外観上最小限度の破壊に止まっていた旧加工品とは異なり、近年の新加工品では機関部への破壊基準が厳しくなっているようです。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン


マガジン・ハウジング左側面下部には、シーソー式の大型マガジン・キャッチ・ボタンが設けられています。

マガジン・キャッチ・ボタンのセレーションが刻まれた部分を親指で押し込んでいる間、マガジンとのロックが解除され、挿入されたマガジンをリリースできます。

なお、マガジンは未装弾状態でも自重だけで抵抗なくスムースに落下するため、無理に手で引き抜く必要はありません。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン






マガジン挿入口付近には前後に若干の勾配が設けられており、マガジンを挿入しやすくなっています。

自動式拳銃のようにグリップ・フレームとマガジン・ハウジングが兼用されたデザインは、低照度環境や視線移動が制限されるCQB(近接戦闘)などの戦闘状況において、マガジン挿入口を直視しなくても把持しているグリップを頼りにし、マガジン・チェンジを直感的に行えるという利点があります。






無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




グリップ・フレーム左側面に設けられた金属製ファイア・コントロール・セレクターは手動セーフティ兼用で、ヘブライ語表記となっています。

セレクターは3段階で、射手から見て一番手前がセーフ、中間がセミオート、最も奥までスライドさせるとフルオートの選択となります。

電動ガンなどトイガンのセレクターと比べると、実銃だけあって非常にタイトなクリック感で、親指に力を入れてセレクターを前後動させるごとに“パチッ、パチッ”という小気味よい金属音を楽しむことができます。

なお、本品は新加工品のため、グリップ・フレーム内に内蔵されたトリガー・メカニズムは除去されており、トリガー・テンション・スプリングも除去されているため、トリガー・テンションはなく、トリガーはプラプラと宙に浮いた状態です。

蛇足ですが、数少ないトイガン化されたUZIのうち、東京マルイ製電動ガンUZIのセレクター表記は、本品のようなIDFオリジナル軍用仕様でなく、ベルギーFN社製ライセンス生産モデルをはじめ、欧州や米国市場向け海外輸出型UZIなどに見られる“S(セーフ)・R(セミオート)・A(フルート)”の表記が採用されています。





無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




手動セーフティに加え、グリップ後部には握り込むことで解除されるグリップ・セーフティ機構が設けられており、本品ではグリップ・セーフティーのオリジナル・テンションが残されています。

また、これらのトリガー・メカニズムによる安全機構のほか、後にUZIを制式採用した旧西ドイツ軍の要望により、コッキング操作中に手が滑って暴発することを防止するため、コッキング・ボルト・セーフティ機構も新たに導入されました。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




レシーバー右側面に設けられた排莢口付近のアップ。

ボルトが開放位置のまま、銃身後端がボルトとレシーバーに溶接固定されていることが確認できます。

また、排莢口前部の長方形の開口部は、前述したレシーバー下部と同様、無可動実銃として加工する際に開けられたものです。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




ボルトが開放状態で加工されているため、マガジンにダミー・カートを装弾すると、モデルガンのように排莢口から弾頭を覗くことができ、よりリアリティが増します。

無可動加工されていない実銃なら、あとはセーフティを解除してトリガーを絞れば、後退位置にあるボルトが前進してマガジン・リップに保持された弾薬をすくい上げ、薬室に弾薬が送り込まれて閉鎖した後、ボルトに設けられた撃針が弾薬底部の雷管を打撃し、弾丸が発射されます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




レシーバー後部にはUZIのアイコンとも言える特徴的な金属製の折り畳み式ショルダー・ストックが装備されています。

初期生産型のUZIでは、着脱式の木製ストックが標準装備されていましたが、後にUZIを制式採用したオランダ空軍の要請により、金属製のショルダー・ストックが開発され、最終的に現行の折り畳み式ショルダー・ストックが採用されました。

ショルダー・ストックは基部がボルトで固定されているので、取り外しが可能です。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




レシーバー後部左側面には、やや擦れていますが、ヘブライ語表記と共にイスラエルのIMI造兵廠のロゴや7桁のシリアル・ナンバーの打刻されているのを確認できます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




また、グリップ・フレーム接続部付近の左側面レシーバーやマガジン下部表面にも二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)であり、イスラエル国旗の意匠にも用いられているダビデの星が小さく打刻されています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




現代の代表的なサブ・マシンガンのショルダー・ストックには、本体下面や側面に折り畳む方式やストック・パイプが伸縮するリトラクタブル方式の採用が大多数ですが、UZIの折り畳み式ショルダー・ストックは他のモデルとは一線を画する独特の構造を有しています。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン



ショルダー・ストック展開の手順は次のとおりです。

ショルダー・ストックは前後部2本のアームで構成されており、最初に肩が当たるバット・プレート下部を掌で軽く叩くと、アーム中間に位置する一つ目のロックが解除され、バット・プレートが装着された後部アームが垂れ下がります。

すると後部アームの垂れ下がりと同時に、グリップ・フレーム基部に設けられたラグと後部アームが噛み込んでいた2つ目のロックが解除され、全てのロックが解除さます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




この状態でバット・プレート部分を掴み、手前に引き伸ばすと、ストック取付け基部とアーム中間に設けられたロック部品が噛み込み、ショルダー・ストックを展開状態で保持します。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




バット・プレートには滑り止めのセレーションが設けられています。

展開状態のショルダー・ストックは、その構造上僅かに上下のガタツキは認められますが、肩当てをして銃を構えてみると、大して気になるものではありません。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




ショルダー・ストックを展開した状態で全体を鑑賞します。

ショルダー・ストックを展開したことで、UZIの構造的特徴であるスチール版をプレス加工して成形した四角形の箱型レシーバーが際立ち、よりスリムな印象を受けます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




また、軍用に耐える堅牢性に加え、小型な銃本体とショルダー・ストックのデザイン的親和性が高く、サブ・マシンガン用ショルダー・ストックとしては秀逸な設計であることが実感できます。

慣れてしまえばショルダー・ストックの展開はワンタッチの一瞬で行え、車両搭乗員や航空機搭乗員などの自衛用サバイバル・ウェポンとしても扱いやすいデザインです。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




スチールを多用した銃本体の全体重量は4kg近くと、サブ・マシンガンにも関わらず、M16シリーズなど軽合金を多用した現代の代表的アサルト・ライフルよりも圧倒的に重いのですが、T字型の重心バランスに優れた設計のため、ショルダー・ストックを展開すれば銃を構えていてもバランスの悪さは感じません。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




最後にショルダー・ストック収納時の手順をご紹介します。

最初に展開された前後部2本のアームのうち、バット・プレートが装着された後部アームを指で掴み、画像(アームを上部から見た状態)のように矢印の方向に押し込みます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




すると2本のアーム中間部分に設けられたラグによるロックが解除され、後部アームを折り畳むことが可能となります。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




続いて前部アーム基部に設けられたロッキング・ボタンを指で押し込むと、前部アームをレシーバーに固定するロックが解除されます。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




ロックが解除された前後部2本のアームのうち、先にレシーバー側の前部アームを折り畳み、最後にバット・プレートが装着された後部アームを折り畳むと後部アームに設けられたラグがグリップ・フレーム基部のラグと噛み合い、ショルダー・ストックの収納が完了します。

咄嗟の会敵など、ワンタッチで瞬時に行える展開動作とは異なり、構造的に収納動作は多少の時間(それでも慣れれば数秒のことです)を要しますが、ショルダー・ストックの収納は緊急性が求められる場面ではないので、戦術的優越性を損なうものではありません。




無可動実銃 IMI UZI サブ・マシンガン




以上、UZIのディティールをお伝えしました。

蛇足ですが、今回の記事を書くにあたり、東京マルイの電動UZIとエア・コッキングUZIが何年も前に生産終了になっていたことに今更気づきました。

私自身所有していたことはないのですが、昔のサバゲー仲間が電動UZIを好んで使っており、当時何度か試し撃ちさせてもらいました。僅かですが当時として珍しい小気味よい疑似リコイルの発生機構に感心した記憶があります。

エア・コッキングUZIについては、UZIどころか往年のエアーライフル/サブ・マシンガン・シリーズ全モデルの生産が終了していたことに驚きました。

こちらもUZIは所有していませんでしたが、サバゲー駆け出しのころに買ったMP5A3とVz61は現在でも所有しており、エア・コッキング限定ゲームでは随分愛用したものです。

MP5に並び、戦後開発された現代サブ・マシンガン史に欠くことのできない傑作モデルながら、現在のトイガン市場ではイマイチ(全く!?)人気がなく、継続生産されているモデルは見当たりません。

今回の無可動UZIの購入で、今一度UZIの魅力に気づかされて思いです。

話が少し脱線しましたが、次回はUZIの通常分解について取り上げたいと思います。

それでは!




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東京マルイ No.55 ウージー SMG 18歳以上スタンダード電動ガン


  

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2018年11月02日

金属製美術品・・・その2

無可動実銃 IMI UZI


金属製美術品・・・もとい無可動実銃に新しい仲間が加わりましたので、ご紹介します。




無可動実銃 IMI UZI




無論、今回も日本唯一の無可動実銃専門店であるシカゴレジメンタルスさんからの購入です。

昨年、MP5を購入した際は、東京本店からの発送でしたが、今回は大阪店在庫品のため、大阪からの発送でした。

無可動実銃とは、実銃の発射機能を排除する加工を海外で施し、公的機関の検査を受けて合法的に輸入された装飾品の総称です。

銃身内部や薬室などは溶接閉鎖され、実弾の装填は不可能な構造になっており、ボルトなどの発射機能に関連する可動部品も溶接されています。

便宜上「無可動実銃」と表記されますが、銃刀法上の実銃(真正銃)には該当しないため、国内における無可動実銃の売買や所持に法的制約は一切ありません。




無可動実銃 IMI UZI



毎度、お馴染みとなった「金属製美術品」の品名表記。

例え無可動とはいえ、宅配のお兄さんもまさか自分がガチガチの軍用銃を運んでるとは思いもしないでしょう。




無可動実銃 IMI UZI


早速、開封。

ズッシリとした段ボールから金属塊を取り出します。


無可動実銃 IMI UZI


このシルエットだけでも分かる人には何の銃か分かってしまいますね。

これでもかとグルグル巻きにされたプチプチを解いていきます。

無可動実銃とは分かっていても、刑事ドラマなんかで見る密輸銃器の荷解きをしているような変な感覚に毎度囚われます・・・。




無可動実銃 IMI UZI



黒光りした銃の地肌が垣間見えると同時に、ほのかなガンオイルの香りが鼻をくすぐります。

ここまで見えれば、何の銃かはもうお分かりですよね。




無可動実銃 IMI UZI




ということで開封完了。

お分かりのとおり、今回の新しい仲間はイスラエルの軍需企業であるIMI(現IWI)社製UZI(ウジ)サブ・マシンガンです。

有名な銃すぎて、もはや詳細な説明は不要かと思いますが、一応簡単に紹介させていただきます。

第二次世界大戦後、建国間もないユダヤ人国家であるイスラエル初の国産兵器として、陸軍技術少佐のウジエル・ガル(Uziel Gal)を中心に開発されたUZIは、実戦経験豊富なイスラエル国防軍(IDF)において制式採用され、植民拠点であるキブツ防衛や中東戦争など数々の実戦で活躍しました。

その操作の容易性に加え、堅牢性や信頼性、プレス加工を多用した単純な構造による生産性の高さなどから、戦後第一世代を代表する最も成功した傑作サブ・マシンガンとして有名です。

IDFでの採用後、軍用サブ・マシンガンとして高い評価を得たUZIは、NATO加盟の欧州西側諸国をはじめとした世界各国の軍隊でも採用が相次ぎました。

また、軍隊だけでなく、国内治安維持任務を担う警察などの各種法執行関係機関でも広く普及し、1981年に発生した レーガン大統領暗殺未遂事件では警護中のシークレット・サービスがアタッシュ・ケース内にUZIを携行していたことが明らかになり、注目を集めました。

後発のドイツH&K社製MP5シリーズが台頭したことで、1980年代以降は本家IDFをはじめとして元来UZIを採用していた先進国において運用組織が減少し、影が薄くなった感は否めませんが、登場から70年近くが経過する現在でも発展途上国などの中小国を中心に運用が続いています。

さらにIWIでは2010年に“UZI PRO”と呼ばれるマイクロUZIの現代発展型(ポリマー製グリップ・フレームやピカティニー・レールを装備)を発表しており、IDFが特殊部隊向け運用評価試験用に少数を調達しています。




無可動実銃 IMI UZI




早速、マガジンを装着。とりえず、手にした第一印象は「思っていたよりコンパクトだけど重い・・・」ですね。

本体はグリップ・カバーなどを除いて、ほぼスチール製のため、このサイズでも重量は4kg近くあります。

毎年実施される陸上自衛隊の駐屯地創設記念行事では、10年くらい前まで自由に展示小火器を触れましたが、そこで初めて“和製UZI”とも言える実物の9mm機関けん銃(重量2.8kg)を持ったときの感覚を思い出しました。

昨今流行りのアルミニウム合金やポリマーなどのシンセティック素材を多用した製品とは比較にならない重さで、単純な重量だけでいえばM4どころか、M16や89式小銃をはじめとしたフルサイズの現用アサルト・ライフルより重いのです。

曲線の多いソフトなデザインに加え、複雑なローラー・ロッキング機構を搭載し、性能重視で精密な印象のMP5とは異なり、プレス加工を多用した生産性重視の角張った無骨なレシーバーと古典的なオープン・ボルトによるストレート・ブローバック方式を採用したUZIは、正に質実剛健な軍用サブ・マシンガンのイメージどおりです。




無可動実銃 IMI UZI




本銃はシカゴレジメンタルスさんが2013年に目玉新入荷商品として約100丁仕入れた本家イスラエル国防軍(IDF)放出のUZIのひとつで、セレクター表示とレシーバー表面のメーカー刻印がヘブライ語表記になっており、さらにIDFのロゴが入っています。

大量入荷の目玉商品ということもあり、シカゴレジメンタルスさんの企業努力によって、現代銃器史に欠くことのできない名銃でありながら、大変お手頃な価格で入手できます。

UZIには木製フェクスド・ストックを備えた初期生産型と、金属製フォールディング・ストックを備えた後期生産型に大別できますが、今回入手したのは後期生産型です。




無可動実銃 IMI UZI




UZI独特の特徴的なフォールディング・ストックを展開。

肩当て部分のバット・プレートを掌で軽く叩くと、アーム関節のロックが解除され、そのまま折り畳まれたアームを引き伸ばせば展開状態でロックが掛かります。

多くのサブ・マシンガンに採用されるスライド・ストックやサイド・フォールディング・ストックとは異なり、UZIのストックが実に面白い構造をしていることを実感できます。

この一連の展開動作が抵抗なく非常にスムーズで、またMP5のスライド・ストック展開時にはない“シャッキン”という金属音が心地よく、無駄に何度もストックを展開したくなってしまいます。




無可動実銃 IMI UZI>




少し手にしただけでも戦後開発されたサブ・マシンガンとして双璧を成すMP5とは、全く違った魅力が感じられました。

さて、とりあえずの調達報告でしたが、各部のディティールや分解結合については今後ご紹介する予定です。

それでは!




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東京マルイ No.21 ウージーSMG 10歳以上エアー長物


  

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