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Posted by ミリタリーブログ at

2018年11月02日

金属製美術品・・・その2

無可動実銃 IMI UZI


金属製美術品・・・もとい無可動実銃に新しい仲間が加わりましたので、ご紹介します。




無可動実銃 IMI UZI




無論、今回も日本唯一の無可動実銃専門店であるシカゴレジメンタルスさんからの購入です。

昨年、MP5を購入した際は、東京本店からの発送でしたが、今回は大阪店在庫品のため、大阪からの発送でした。

無可動実銃とは、実銃の発射機能を排除する加工を海外で施し、公的機関の検査を受けて合法的に輸入された装飾品の総称です。

銃身内部や薬室などは溶接閉鎖され、実弾の装填は不可能な構造になっており、ボルトなどの発射機能に関連する可動部品も溶接されています。

便宜上「無可動実銃」と表記されますが、銃刀法上の実銃(真正銃)には該当しないため、国内における無可動実銃の売買や所持に法的制約は一切ありません。




無可動実銃 IMI UZI



毎度、お馴染みとなった「金属製美術品」の品名表記。

例え無可動とはいえ、宅配のお兄さんもまさか自分がガチガチの軍用銃を運んでるとは思いもしないでしょう。




無可動実銃 IMI UZI


早速、開封。

ズッシリとした段ボールから金属塊を取り出します。


無可動実銃 IMI UZI


このシルエットだけでも分かる人には何の銃か分かってしまいますね。

これでもかとグルグル巻きにされたプチプチを解いていきます。

無可動実銃とは分かっていても、刑事ドラマなんかで見る密輸銃器の荷解きをしているような変な感覚に毎度囚われます・・・。




無可動実銃 IMI UZI



黒光りした銃の地肌が垣間見えると同時に、ほのかなガンオイルの香りが鼻をくすぐります。

ここまで見えれば、何の銃かはもうお分かりですよね。




無可動実銃 IMI UZI




ということで開封完了。

お分かりのとおり、今回の新しい仲間はイスラエルの軍需企業であるIMI(現IWI)社製UZI(ウジ)サブ・マシンガンです。

有名な銃すぎて、もはや詳細な説明は不要かと思いますが、一応簡単に紹介させていただきます。

第二次世界大戦後、建国間もないユダヤ人国家であるイスラエル初の国産兵器として、陸軍技術少佐のウジエル・ガル(Uziel Gal)を中心に開発されたUZIは、実戦経験豊富なイスラエル国防軍(IDF)において制式採用され、植民拠点であるキブツ防衛や中東戦争など数々の実戦で活躍しました。

その操作の容易性に加え、堅牢性や信頼性、プレス加工を多用した単純な構造による生産性の高さなどから、戦後第一世代を代表する最も成功した傑作サブ・マシンガンとして有名です。

IDFでの採用後、軍用サブ・マシンガンとして高い評価を得たUZIは、NATO加盟の欧州西側諸国をはじめとした世界各国の軍隊でも採用が相次ぎました。

また、軍隊だけでなく、国内治安維持任務を担う警察などの各種法執行関係機関でも広く普及し、1981年に発生した レーガン大統領暗殺未遂事件では警護中のシークレット・サービスがアタッシュ・ケース内にUZIを携行していたことが明らかになり、注目を集めました。

後発のドイツH&K社製MP5シリーズが台頭したことで、1980年代以降は本家IDFをはじめとして元来UZIを採用していた先進国において運用組織が減少し、影が薄くなった感は否めませんが、登場から70年近くが経過する現在でも発展途上国などの中小国を中心に運用が続いています。

さらにIWIでは2010年に“UZI PRO”と呼ばれるマイクロUZIの現代発展型(ポリマー製グリップ・フレームやピカティニー・レールを装備)を発表しており、IDFが特殊部隊向け運用評価試験用に少数を調達しています。




無可動実銃 IMI UZI




早速、マガジンを装着。とりえず、手にした第一印象は「思っていたよりコンパクトだけど重い・・・」ですね。

本体はグリップ・カバーなどを除いて、ほぼスチール製のため、このサイズでも重量は4kg近くあります。

毎年実施される陸上自衛隊の駐屯地創設記念行事では、10年くらい前まで自由に展示小火器を触れましたが、そこで初めて“和製UZI”とも言える実物の9mm機関けん銃(重量2.8kg)を持ったときの感覚を思い出しました。

昨今流行りのアルミニウム合金やポリマーなどのシンセティック素材を多用した製品とは比較にならない重さで、単純な重量だけでいえばM4どころか、M16や89式小銃をはじめとしたフルサイズの現用アサルト・ライフルより重いのです。

曲線の多いソフトなデザインに加え、複雑なローラー・ロッキング機構を搭載し、性能重視で精密な印象のMP5とは異なり、プレス加工を多用した生産性重視の角張った無骨なレシーバーと古典的なオープン・ボルトによるストレート・ブローバック方式を採用したUZIは、正に質実剛健な軍用サブ・マシンガンのイメージどおりです。




無可動実銃 IMI UZI




本銃はシカゴレジメンタルスさんが2013年に目玉新入荷商品として約100丁仕入れた本家イスラエル国防軍(IDF)放出のUZIのひとつで、セレクター表示とレシーバー表面のメーカー刻印がヘブライ語表記になっており、さらにIDFのロゴが入っています。

大量入荷の目玉商品ということもあり、シカゴレジメンタルスさんの企業努力によって、現代銃器史に欠くことのできない名銃でありながら、大変お手頃な価格で入手できます。

UZIには木製フェクスド・ストックを備えた初期生産型と、金属製フォールディング・ストックを備えた後期生産型に大別できますが、今回入手したのは後期生産型です。




無可動実銃 IMI UZI




UZI独特の特徴的なフォールディング・ストックを展開。

肩当て部分のバット・プレートを掌で軽く叩くと、アーム関節のロックが解除され、そのまま折り畳まれたアームを引き伸ばせば展開状態でロックが掛かります。

多くのサブ・マシンガンに採用されるスライド・ストックやサイド・フォールディング・ストックとは異なり、UZIのストックが実に面白い構造をしていることを実感できます。

この一連の展開動作が抵抗なく非常にスムーズで、またMP5のスライド・ストック展開時にはない“シャッキン”という金属音が心地よく、無駄に何度もストックを展開したくなってしまいます。




無可動実銃 IMI UZI>




少し手にしただけでも戦後開発されたサブ・マシンガンとして双璧を成すMP5とは、全く違った魅力が感じられました。

さて、とりあえずの調達報告でしたが、各部のディティールや分解結合については今後ご紹介する予定です。

それでは!




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