2018年10月26日

B&T Adjustable Helmet Stock for MP5 BT-20156

B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156




軍・法執行機関向け銃器カスタム・パーツの製造で有名なスイスに拠点を置く銃器関連製品メーカー“B&T(Brügger & Thomet)AG”社製のMP5サブ・マシンガン専用アジャスタブル・ヘルメット・ストック(B&T Foldable/Length Adjustable Helmet Stock for MP5, MP5SD / Part No. BT-20156)です。

近年、同社はサウンド・サプレッサーなどのカスタム・パーツ分野だけでなく、その経験を活かして独自設計したAPC(Advanced Police Carbine)シリーズをはじめとして、軍・法執行機関向けの銃器製造にも力を注いでおり、その事業規模を拡大しています。

同社は創設当初から各国の軍・法執行機関で採用率の高いMP5シリーズをはじめとしたH&Kウェポン向けマウント・レールやハンドガード、ショルダー・ストック、サウンド・サプレッサーなどの周辺カスタム・パーツを多数ラインナップしており、世界各国の代理店を通じてHKウェポンを運用する戦術部隊に製品を納入しています。

我が国にも同社の代理店が置かれており、各都道府県警察警備部機動隊所属の銃器対策部隊をはじめ、MP5を大量運用する警察機関において、ライト付きハンドガードやレール・システム、光学照準器用のマウントなど、複数の同社製品の採用が確認できます。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156




本品はバリスティック・ヘルメットに装備されたバリスティック・フェイス・シールド越しの射撃を可能にするMP5シリーズ専用ショルダー・ストックです。

固定式及び伸縮式を問わず、MP5シリーズに標準装備されたショルダー・ストックを用いてバリスティック・フェイス・シールド越しの射撃を行う場合、顔面に降ろしたバリスティック・フェイス・シールドの下端がショルダー・ストック上部に干渉し、オープン・サイトを用いた場合の照準線が大幅に上昇するため、適正な照準を行うことが困難です。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156




このため、旧来バリスティック・フェイス・シールドを運用する戦術部隊では、上昇した照準線に対応するため、ドット・サイトをはじめとした光学照準器を全高の高いハイ・マウントに載せ、光学照準器の照準線そのものを嵩上げして対応するのが一般的でした。

しかし、この場合、無理やり嵩上げした光学照準器の照準線と、銃の銃身軸線のパララックス(視差)が非常に大きくなり、遠近異なる射距離において着弾点の変化が著しいというデメリットが生じます。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156





これらのデメリットを解消するため、MP5を運用する戦術部隊からの要望を受けて開発されたのが本品です。

本品はL字型の特徴的なオフセット形状を採用しているのが最大の特徴です。この構造により、バリスティック・フェイス・シールド下端とショルダー・ストック上部が干渉せず、適正な照準線を確保しつつ、無理のない姿勢で銃を構えて射撃を行うことが可能となります。

また、MP5シリーズに標準装備されている伸縮式ショルダー・ストックの重量が約700gなのに比べ、本品の主要素材には軽量なアルミニウム合金やポリマー合成樹脂が採用されているため、重量約380gと非常に軽量で射手の負担を軽減します。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲エンド・キャップ左側面には、360度回転するスリング・スイベルが設けられているため、市販のタクティカル・スリングの装着が可能だ。同じく左側面に設けられたプッシュ・ボタンを押してロッキングを解除することで、ストック・パイプを折り畳むことができる。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲ロッキングを解除してストック・パイプを折り畳んだ状態。開閉は大きな抵抗なくスムーズに行うことができる。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲ストック・パイプを折り畳んだ状態でのみ、エンド・キャップ表面に控え目な“B&T”のロゴを確認することができる。ロゴの下部に設けられたネジは、後述する内側のH型バッファーを固定するためのものだ。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲エンド・キャップ右側面には、ストック・パイプの折り畳み角度が90度以上になることを防ぐ目的で、ラバー製のバッファーが設けられている。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲ストック・パイプを折り畳んだ状態。バッファーが機能し、折り畳んだストック・パイプと銃のレシーバーが接触することを防いでいる。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲エンド・キャップの内側には、後退するボルト・グループの衝撃を緩和するための合成樹脂製のH型バッファーが装備されている。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲射手の体格や防弾装具の着用に合わせ、ストック・パイプの全長を6段階に調整することが可能。ストック・パイプ上に設けられたノブを引き上げることで、ロッキングが解除される仕組みだ。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲ストック・パイプを最も縮小した状態




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲ストック・パイプを最も伸長した状態




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲ショルダー・パッドにはラバー製の滑り止め加工が施されているため、ボディー・アーマー・ベストなどの戦術装具を着用していても確実な保持が可能だ。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156

▲厚手の防弾装具の着用に対応するため、ショルダー・パッド基部には三段階の角度調整機能が設けられており、ストック・パイプに埋め込まれたボタン状のロック部品を棒で押し込みながら回転させることで、左右それぞれ20度の角度にショルダー・パッドを傾けることができる。




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲標準角度のショルダー・パッド位置




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲右方に20度の角度調整を行ったショルダー・パッド位置




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156
▲左方に20度の角度調整を行ったショルダー・パッド位置




B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲B&T社製アジャスタブル・ヘルメット・ストックを装着したH&K社製MP5A5サブ・マシンガン。標準装備のリトラクタブル・ストックと換装したことで、バリスティック・ヘルメットに装備されたバリスティック・フェイス・シールド越しの精密射撃が可能となった。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲ストック・パイプを折り畳んだ状態。ストック・パイプがファイア・コントロール・セレクター及びトリガー・ガード周辺に干渉しておらず、またストック・パイプを縮小した状態であればショルダー・パッド部分もハンドガードには届かないため、携帯性を損なわず、ストックを折り畳んだ状態でも無理のない射撃が可能である。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲標準装備のワイド・ハンドガードは、米国の大手タクティカル・ライト・メーカーであるSUREFIRE社製Model 628LMフォアエンド・ウェポン・ライトに換装されている。M628LMは、H&K社製MP5サブ・マシンガン・シリーズ専用のLEDウェポン・ライト・システムであり、標準装備のフォアエンド(ハンドガード)と換装するだけで、容易に高性能ウェポン・ライトの運用を開始することが可能だ。フォアエンド本体は軽量な合成樹脂製で、射手から見て右側面部分にモーメンタリー式テープ・スイッチが装備されており、スイッチを押下している間のみライトが間欠点灯する。初期生産型は光束200ルーメンの照射性能であったが、その後はLEDの性能向上に伴い、型番はそのままにLEDのみ新型が搭載される改良が施され、現行製品に搭載されているLM2-Aは光束600ルーメン、タクティカル・ランタイム(出力が光束50ルーメン以下になるまで点灯時間)2時間の性能が確保されている。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲アッパー・レシーバー上に固定されたB&T社製ミッド・レンジ・マウント(ショート)には、光学照準器として暗視装置との併用に対応したL3 EOTech社製Model EXPS3 HWS(ホログラフィック・ウェポン・サイト)及び同社製Model G33マグニファイア(拡大鏡)が搭載されている。B&T社製ミッド・レンジ・マウント(ショート)は、H&K純正クロウ・マウントと同じ高さの照準線を確保するHKウェポン専用ミドル・レンジ・マウントで、MP5シリーズのほか、同様のマウント規格を有するG3シリーズ、HK33シリーズへの装着運用が可能だ。銃にマウントを装着した状態でもオープン・サイトの照準線を確保するインテグレーテッド・トンネル機構を採用しているため、マウントに搭載した光学照準器が破損・故障した場合でもオープン・サイトを用いた継続射撃が可能である。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲CQBに適したHWSは望遠機能を有せず等倍だが、G33マグニファイアは3倍固定倍率の望遠機能を有しているため、双方を縦列装着することで等倍のHWSに望遠機能を与え、より精密な射撃を行うこと可能だ。G33マグニフィアには可倒式のマウント・システムが搭載されており、マグニファイアを使用しないときは、サイドに倒しておくことができる。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲銃口部分に設けられたMP5シリーズ共通のマズル・アタッチメント規格である3ラグ・バレルには、B&T社製MP5サブ・マシンガン専用QD(クイック・デタッチ)フラッシュ・ハイダーが装着されている。近年の特殊作戦向けサウンド・サプレッサーで標準的になりつつあるQD(クイック・デタッチ)機構を採用しており、片手で瞬間的かつ容易にフラッシュ・ハイダーの着脱が可能だ。フラッシュ・ハイダーの先端部分は、H&K G36シリーズやFN SCARシリーズをはじめとした現代アサルト・ライフルで採用が増えている先割れ形状の拡散式が採用され、それぞれ微妙に形状の異なる5つのボルテックス(渦巻き)状に配置された突起により、射撃時の発射火炎を効果的に拡散低減させる。





B&T MP5 アジャスタブル・ヘルメット・ストック BT-20156


▲B&T社製アジャスタブル・ヘルメット・ストック、同社製ミッド・レンジ・マウント(ショート)、SUREFIRE社製Model 628LMフォアエンド・ウェポン・ライト、L3 EOTech社製EXPS3 HWS及び同社製G33マグニファイアとMP5サブ・マシンガンの組み合わせは、我が国においても警視庁警備部所属の対テロ特殊部隊SAT(特殊急襲部隊)や埼玉県警察本部警備部機動隊所属の銃器対策部隊RATS(機動戦術部隊)での運用が公開訓練において確認されている。





2016年3月19日に報道公開された埼玉県警察警備部機動隊銃器対策部隊の警備部長査閲では、対テロ特殊作戦や凶悪銃器使用犯罪に対処し、準特殊部隊的な性格を有するRATSが初めて実弾射撃訓練を披露しました。

この際、隊員が使用する殆どのMP5は特殊作戦仕様にカスタマイズされ、標準装備のリトラクタブル・ストックからB&T社製アジャスタブル・ヘルメット・ストックに換装されており、日本警察において同製品の採用が初めて公に確認されました。




工場出荷状態の新品を入手し、無可動実銃への装着を試したのみです。

東京マルイ及びVFC MP5シリーズなど、エンド・キャップ形状が実銃と異なるトイガンには取付けできません。




本体重量:約380g


保管場所 「A」
品名 「B&T社製 MP5 防弾ヘルメット シールド対応ショルダーストック 日本警察採用品」
状態 「中古品」
数量「2」
開始価格 「69,800円」


日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
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