2018年03月29日
MONADNOCK AutoLock Expandable Black Chrome Baton F18

米国のディフェンシブ・ウェポン・メーカーであるMonadnock Lifetime Products(モナドノック・ライフタイム・プロダクス)社製の3段伸縮式警棒“AutoLock Expandable Black Chrome Baton F18”です。
・Monadnock Lifetime Products(モナドノック・ライフタイム・プロダクス)
1958年、ニューハンプシャー州南部にある世界的に有名な残丘モナドノック山(Mount Monadnock)を社名に冠したモナドノック社は、ニューハンプシャー州フィッツウィリアムにおいて設立されました。同社は伝統的なストレート・バトン、サイド・ハンドル・バトン、暴動鎮圧用ライオット・バトン、摩擦式及び機械式ロッキング方式の伸縮式警棒を主力製品とし、半世紀以上にわたって警察をはじめとした各種法執行関係機関、民間警備会社向けに製品を供給しています。
同社は米国のポリス・バトン市場において、双璧を成すASP社と共に圧倒的な市場占有率を誇っており、さらに同社の製品は世界各国の軍・各種法執行関係機関・民間警備会社に採用されています。
2000年代初頭、モナドノックは米国の老舗防弾装具メーカーで著名なアメリカン・ボディー・アーマー(American Body Armor and Equipment, Inc.:ABA)が母体となって 1996年に設立された持株会社であるアーマー・ホールディングス(Armor Holdings, Inc.)に買収され、その系列企業となりました。
さらに、2007年5月7日、アーマー・ホールディングスは系列企業と共に英国の大手軍需企業であるBAEシステムズに約45億ドルで買収されます。その後、2008年以降に米国の複数のタクティカル・ギア・メーカーを傘下に有するBAEシステムズ・プロダクツ・グループは、既に系列企業のひとつであり、総合タクティカル・ギア・メーカーとして世界市場で高いブランド・ロイヤルティを誇っていた“サファリランド(Safariland)”に社名を統一しました。
2012年7月、経営母体であったBAEシステムズは、アーマー・ホールディングスを設立したWarren B. Kanders氏がCEOを務める投資企業“Kanders&Company”にサファリランド・グループを総額1億2,400万ドルで売却しました。現在、モナドノックはBAEシステムズの参加を離れたサファリランド・グループの子会社となっています。

本品は優れた強度を誇るクロムモリブデン鋼(4130低合金鋼)製の3段伸縮式警棒です。
モナドノックの主力製品であるオートロック・バトン・シリーズは、摩擦力でシャフトをロックする従来主流のフリクション・ロック・バトンとは異なり、エンド・キャップに設けられたボタンを押すだけで、シャフト先端を地面などに打ち付けなくても簡単に収縮することが可能です。

同社が特許を取得している“オートロック(AutoLock)”機構は、従来主流のフリクション・ロック及びポジティブ・ロック技術の利点を組み合わせ、カムとボール・ベアリング技術を利用した先進的なロッキング方式で、一度伸長すれば打撃時の衝撃を受けても確実にシャフトをロックする構造です。
バトンの伸長は、フリクション・ロック・バトンと同じく慣性を利用した振り出し動作に加え、状況に応じてシャフト先端を手で掴んで引き伸ばす方法も選択できます。
また、エンド・キャップに設けられたボタンを押下しながら、シャフト先端を掌で押し縮めることで、簡単に伸長したシャフトを収縮することが可能です。
このため、フリクション・ロック・バトンのように、バトン使用後は地面などの硬いものにシャフト先端を打ち付ける動作が必要ありません。

シャフト先端のチップは、先端部のみをウレタン素材で覆ったセーフティ・チップ(Safety Tip)、打撃点となるシャフト先端を広範囲にウレタン素材で覆ったパワー・セーフティ・チップ(Power Safety Tip)、主に訓練時にバトン先端の軌跡の確認を容易にするため、先端部を蛍光色にした3XTタクティカル・ターゲティング・チップ(3XT Tactical Targeting Tip)の3種類が用意されており、ユーザーの使用目的に応じて選択することが可能です。

グリップの素材は、ウレタン素材のフォーム・グリップ、滑り止め効果に優れたチェッカリング入りラバー素材のスーパー・グリップの2種類を選択できます。

同シリーズでは、シャフト伸長時のサイズ別に18インチ(45.72cm)、21インチ(53.34cm)、22インチ(55.88cm)、26インチ(66.04cm)の4種類が用意されています。

▲モナドノック社製オートロック・バトン F18(左)とASP社製フリクション・ロック・バトン F21 ブラッククロム(右)の収縮時の比較。1段目のシャフトの長さは、ほぼ一緒だが、オートロック・バトンF18の方が先端のパワー・セーフティ・チップ分だけ長いことが分かる。携帯時の伸縮状態では、モナドノック社製オートロック・バトン F18の方がASP社製フリクション・ロック・バトン F21より長くなるので、携帯時の全長を考慮するユーザーは購入時に注意が必要だ。

▲モナドノック社製オートロック・バトンF18(左)とASP社製フリクション・ロック・バトンF21(右)伸長時の比較。当然だが、製品表示の“F##”は伸長時の数値(インチ)を表すため、伸長時の全長はF21の方がF18よりも3インチ長い。なお、本体重量はモナドノック社製オートロック・バトンF18(ブラック・クロム仕様)が約530g、ASP社製フリクション・ロック・バトンF21(ブラック・クロム仕様)が約470gだ。

同シリーズでは鋼材の表面処理加工別に、ブラック・クロム・フィニッシュ(黒色クロム金属の薄膜を被覆した黒色クロムめっき表面加工の標準仕様)、ブライト・ニッケル・フィニッシュ(耐食性に優れた半光沢ニッケルめっき表面加工を施した仕様)の2種類のモデルをラインアップしています。

※日本国内では個人による警棒の購入所持自体に法的規制はありませんが、法令行為及び正当業務行為その他の正当な理由なく公共空間で警棒を隠匿携帯することは軽犯罪法違反(凶器携帯)に抵触する場合があるので、ご注意ください。なお、過去の判例では警備や警護目的などの正当業務行為を除き、単純な護身目的での警棒の隠匿携帯については、違法性阻却事由を認めない場合が多数であり、検挙の対象になる可能性が極めて高いため、注意が必要です。
型番:9170
保管場所 「A」
品名 「モナドノック社製オートロック・バトンF18」
状態 「中古」
数量「1」
国内参考価格(新品) 「19,000円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
JP-SWAT on YouTube
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2018年03月05日
Mechanix Wear The Original Glove Covert MG-55

米国カリフォルニア州バレンシアに本社を構える大手ハンド・プロテクション・ギア・メーカーのMechanix Wear(メカニックス・ウェア)社製タクティカル・グローブ“The Original Covert(オリジナル・コバート)”です。

“The Original Covert(オリジナル・コバート)”は、Mechanix Wear(メカニックス・ウェア)の代名詞である作業用グローブ“The Original(オリジナル)”を軍・法執行関係機関向けに改良したタクティカル・グローブです。
原型となった“The Original(オリジナル)”は、素肌の様なフィット感・使いやすさ・保護力に優れた汎用性の高いオールラウンダー・グローブであり、 代表的なモーター・スポーツ組織であるIndyCar(インディカー)・NASCAR(全米自動車競争協会)に所属するプロフェッショナル・メカニックからプライベートなサンデー・メカニック達まで幅広く愛用されています。

原点の“The Original”から続くMechanix Wear社製グローブの大きな特徴である“Mechanix”の意匠は残しつつ、製品名に冠された“Covert(隠密)”の文字どおり、タクティカル・ユーザー向けに派手なカラーから黒を基調としたサブデュード(低視認性)カラーに変更されています。
また、意匠が施された手の甲には通気性が高く、体にフィットする高耐久マイクロファイバー“TrekDry”素材を採用し、長時間の装着でも蒸れにくいため、涼しさを保ち、快適性を損ないません。

手の平には柔軟性と耐久性に優れた合成皮革を採用し、縫い目を無くした一枚張りのシームレス・デザインを採用したことにより、繊細な作業も可能となっています。

手首上部に備えられたTPR(サーマル・プラスチック・ラバー)クローザーには、面ファスナーを採用しているため、ワンタッチで調整しやすく、フッテイング性を向上しています。
手首下部には“The Original”には設けられていない保管用のナイロン・ウェブ・ループが追加されており、カラビナなどを使用すればタクティカル・ベストなどの装身具にグローブを懸架することが可能です。

本シリーズは水洗いに対応しており、メンテナンス性と経済性に優れています。
サイズはSからXXLまでの5種類が用意されています。

本品の詳細な解説は“日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)> 装備資機材>タクティカル・グローブ>メカニックス ウェア オリジナル MG-55”をご覧ください。
新品購入後、室内での試着撮影のみで使用した美品です。
サイズ:SMALL(国産作業用グローブのMサイズに相当)
保管場所 「A」
品名 「メカニックスウェア タクティカルグローブ オリジナル コバート MG-55」
状態 「中古」
数量「1」
開始価格 「500円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
JP-SWAT on YouTube
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2018年03月02日
H&K SP89 Pistol Instruction Manual

ドイツの大手総合銃器メーカーであるHK(Heckler & Koch)の米国法人HK USAが発行した“SP89 ピストル・インストラクション・マニュアル”です。
SP89ピストルは、1989年から1994年までの間、米国の民間市場向けに販売されたMP5K(クルツ)サブ・マシンガンの半自動式スポーツ・モデルです。

基本的なデザインはMP5Kと同様ですが、わざわざ製品名に“ピストル”と表記するとおり、米国の連邦火器法(National Firearms Act:NFA)で規定するマシンガン、ライフル及びショート・バレル・ライフル(SBR)などの特殊銃器に抵触しないように、セミ・オートマチック射撃機構のみのSF(シングル・ファイア)トリガー・グループを搭載し、さらにMP5K PDWのようなショルダー・ストックを装備せず、MP5Kシリーズで標準装備のバーティカル・フォア・グリップは、ハンドガード型のフォアピースに変更されています。

ストックやグリップを装備していないだけで見た目はMP5Kサブ・マシンガンと大差ありませんが、米国の法律上は民間人による購入や所持が容易な“ピストル”として扱われ、メーカー側もあくまで大型フレームを装備したピストルとして販売しています。
しかし、LE(法執行関係機関)向けMP5Kシリーズと同じく、4.5インチ(115mm)バレルやMP5シリーズ共通のローラー・ディレード・ブローバック撃発機構を搭載するなど、SFトリガー・グループ以外の基本的な内部構造に大きな違いはなく、民間市場向けに販売されている9mmパラベラム弾準拠の“ピストル”の中でも一線を画する優れた命中精度を誇っています。
また、マガジンやスコープ・マウントなどの周辺アクセサリー・パーツは、既存のMP5シリーズと共通で互換性があります。

SP89の販売終了から20年以上が経過した2016年7月には後継モデルである“SP5K”が販売されました。基本的なデザインはSP89と同様ですが、現行のMP5Kシリーズと同じく、フィンガー・グルーブ付きの旧型グリップ・フレームからピクトグラム表記の新型グリップ・フレームに変更され、セレクターも両利きに対応したアンビデクストラス仕様となっています。
また、現代の趨勢であるスコープやドット・サイトなどの光学照準器の運用を予め考慮し、ピカティニー規格に準拠したロー・プロファイル型のスコープ・マウント・ベースがアッパー・レシーバー上に標準装備されているのも大きな特徴です。
なお、米国の民間市場を主眼に販売されているSP5Kですが、製造自体は他のMP5シリーズと同様、ドイツ南西部オーベルンドルフにあるH&K本社工場で行われており、その品質は折り紙付きです。

フル・オートマチック射撃機構を搭載したMP5Kシリーズ自体は米国でも民間販売されていませんが、米国の銃器愛好家の中には民間向けのSP89やSP5Kをベースに、1986年の民間市場向けマシンガン流通規制前に登録されたフル・オートマチック対応トリガー・パックを移植し、さらに許可を受けてストックやグリップを装着することで、合法的にフル・オートマチック射撃が可能な疑似MP5Kを再現しているユーザーも見受けられます。

本品はSP89ピストルの取扱い説明書です。実射手順、分解メンテンナンス方法やパーツ・リストなどが記載されています。発行から20年以上経過しているものですが、若干の紙焼けによる紙面の変色を除き、折り目や汚損などの使用感も認められない綺麗な状態を保っています。
サイズ:約18cm x 約13cm
紙数:31ページ
保管場所 「A」
品名 「実物 H&K SP89 ピストル 取扱いマニュアル 説明書 MP5K クルツ」
状態 「中古」
数量 「1」
開始価格 「1,800円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
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