2018年03月02日
H&K SP89 Pistol Instruction Manual

ドイツの大手総合銃器メーカーであるHK(Heckler & Koch)の米国法人HK USAが発行した“SP89 ピストル・インストラクション・マニュアル”です。
SP89ピストルは、1989年から1994年までの間、米国の民間市場向けに販売されたMP5K(クルツ)サブ・マシンガンの半自動式スポーツ・モデルです。

基本的なデザインはMP5Kと同様ですが、わざわざ製品名に“ピストル”と表記するとおり、米国の連邦火器法(National Firearms Act:NFA)で規定するマシンガン、ライフル及びショート・バレル・ライフル(SBR)などの特殊銃器に抵触しないように、セミ・オートマチック射撃機構のみのSF(シングル・ファイア)トリガー・グループを搭載し、さらにMP5K PDWのようなショルダー・ストックを装備せず、MP5Kシリーズで標準装備のバーティカル・フォア・グリップは、ハンドガード型のフォアピースに変更されています。

ストックやグリップを装備していないだけで見た目はMP5Kサブ・マシンガンと大差ありませんが、米国の法律上は民間人による購入や所持が容易な“ピストル”として扱われ、メーカー側もあくまで大型フレームを装備したピストルとして販売しています。
しかし、LE(法執行関係機関)向けMP5Kシリーズと同じく、4.5インチ(115mm)バレルやMP5シリーズ共通のローラー・ディレード・ブローバック撃発機構を搭載するなど、SFトリガー・グループ以外の基本的な内部構造に大きな違いはなく、民間市場向けに販売されている9mmパラベラム弾準拠の“ピストル”の中でも一線を画する優れた命中精度を誇っています。
また、マガジンやスコープ・マウントなどの周辺アクセサリー・パーツは、既存のMP5シリーズと共通で互換性があります。

SP89の販売終了から20年以上が経過した2016年7月には後継モデルである“SP5K”が販売されました。基本的なデザインはSP89と同様ですが、現行のMP5Kシリーズと同じく、フィンガー・グルーブ付きの旧型グリップ・フレームからピクトグラム表記の新型グリップ・フレームに変更され、セレクターも両利きに対応したアンビデクストラス仕様となっています。
また、現代の趨勢であるスコープやドット・サイトなどの光学照準器の運用を予め考慮し、ピカティニー規格に準拠したロー・プロファイル型のスコープ・マウント・ベースがアッパー・レシーバー上に標準装備されているのも大きな特徴です。
なお、米国の民間市場を主眼に販売されているSP5Kですが、製造自体は他のMP5シリーズと同様、ドイツ南西部オーベルンドルフにあるH&K本社工場で行われており、その品質は折り紙付きです。

フル・オートマチック射撃機構を搭載したMP5Kシリーズ自体は米国でも民間販売されていませんが、米国の銃器愛好家の中には民間向けのSP89やSP5Kをベースに、1986年の民間市場向けマシンガン流通規制前に登録されたフル・オートマチック対応トリガー・パックを移植し、さらに許可を受けてストックやグリップを装着することで、合法的にフル・オートマチック射撃が可能な疑似MP5Kを再現しているユーザーも見受けられます。

本品はSP89ピストルの取扱い説明書です。実射手順、分解メンテンナンス方法やパーツ・リストなどが記載されています。発行から20年以上経過しているものですが、若干の紙焼けによる紙面の変色を除き、折り目や汚損などの使用感も認められない綺麗な状態を保っています。
サイズ:約18cm x 約13cm
紙数:31ページ
保管場所 「A」
品名 「実物 H&K SP89 ピストル 取扱いマニュアル 説明書 MP5K クルツ」
状態 「中古」
数量 「1」
開始価格 「1,800円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
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