2017年07月02日

無可動実銃 MP5A5 分解編 その2

無可動実銃 H&K MP5A5





無可動実銃のMP5A5 分解編 その1”の続きとなります。

今回はハウジングに内蔵されたトリガー・パックの取り外し手順をご紹介します。





無可動実銃 H&K MP5A5




レシーバーから分離したハウジングを上から眺めるとこんな感じです。




無可動実銃 H&K MP5A5




無可動実銃への加工に際してハンマーとリリース・レバーは途中で切断されています。




無可動実銃 H&K MP5A5




それではトリガー・パックを取り出しましょう。

まずは左右のセレクターを取り外す必要があります。

矢印のキャッチ・レバーと呼ばれる部品を親指で押し付けます。




無可動実銃 H&K MP5A5




するとセレクターを固定している鉤爪が下がるため、この解放状態でセレクターを半回転させると引き抜くことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




取り外した左側セレクター。




無可動実銃 H&K MP5A5




左側セレクターを引き抜けば、右側セレクターも引っ張るだけで容易に取り外すことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




セレクターを取り外せば、ハウジングからトリガー・パックを引き抜くことができます。




無可動実銃 H&K MP5A5




取り外したトリガー・パック。

フルオート・シアが組み込まれたタイプのセレクティブ・ファイア4ポジション・トリガー・パックです。

銃器大国である米国においてもH&Kは民間向けにフル・オート射撃が可能なセレクティブ・ファイア銃器を販売しておらず、現在の米国で民間所有されているものは1986年の輸入規制以前に輸入された極少数だけとのことです。




無可動実銃 H&K MP5A5




米国ではフルオート・シアが組み込まれたトリガー・パック自体が機関銃として登録され、HK94など本来はセミオート射撃しかできない民間向けモデルのトリガー・パックと換装することで、LEで運用している実物のMP5と同じく合法的にフルオート射撃を楽しむことができます。

先述のセレクティブ・ファイア銃器の輸入規制によって、フルオート・シアが組み込まれたトリガー・パック自体が米国の民間市場では大変希少なものとなっており、トリガー・パック単体の取引価格だけでも車が買えるほど高騰しているようです。




無可動実銃 H&K MP5A5




左側セレクターの軸形状は、民間向けのセミオート専用セレクターとは大きく異なり、より複雑です。




無可動実銃 H&K MP5A5




軸のない右側セレクターは、フルオートとセミオートの両者で共通です。




無可動実銃 H&K MP5A5




トリガー・パックを真上から眺めます。

切断加工の施されたハンマーやリリース・レバーなどとは異なり、排莢用のエジェクターはエジェクター・スプリングも生きているため、指で押すと上下に可動します。

MP5の旧加工品の一部には、ハンマー・スプリング及びハンマー・スプリング・ガイドが残されている個体もあるようですが、残念ながら本個体では摘出されています。




無可動実銃 H&K MP5A5




真下から眺めたトリガー・パック。

トリガー・スプリングやローラー・スプリングをはじめ、主要なスプリング部品は未加工の状態です。

当然ながらトリガー・テンションも実銃と変わりません。

また、セレクターも生きているため、セーフティ位置ではしっかりロックが掛かり、各ポジションごとにトリガーの引き味に微妙な違いが感じられます。

工具を使用すれば、これ以上の精密分解も可能ですが、元通りに組み立てる自信がないので、今回は止めておきます・・・。




無可動実銃 H&K MP5A5




蛇足ながら、前回の記事で触れたボルト・キャリアー挿入のリコイル・スリング・ガイド・ロッド・アッセンブリーですが、思い切ってグリグリと引っ張ったところ、すぽんと無事に抜けました。




無可動実銃 H&K MP5A5




予想どおり、加工は施されていない状態でした。

ただ、やはり先端のラバー製保持リングの破損の心配があるため、あまり頻繁には抜き出したくありません・・・。

ボルト・キャリアーへのガイド・ロッドの抜き出しと再挿入は、最初は力尽くで時間を要しましたが、ロッドに角度を加えてグリグリと回す方法で、コツを覚えると比較的容易に行えます。

なお、前回の記事でも触れましたが、現行MP5シリーズに搭載されている新型Fタイプのボルト・キャリアーでは、ガイド・ロッド先端の保持用リングが干渉しないオープン・バック構造のリコイル・スプリング・チューブを採用しているため、ガイド・ロッドは特に抵抗なく容易に取り出せます。



無可動実銃 H&K MP5A5




無可動実銃として通常分解可能なところまで分解したMP5A5。

実銃であればボルト・グループも抜き出せますが、無可動実銃ではボルト・グループが機関部に溶接固定されているので取り外しは不可能です。

銃としての一義的な機能が破壊されているとはいえ、銃器大国の米国ですら民間人が通常入手不可能なLE向けセレクティブ・ファイアMP5をここまで分解できるというだけでも、無可動実銃にも大きな価値が見出せます。




無可動実銃 H&K MP5A5




ということで、分解編はひとまず終了。

せっかくなので、分解結合手順を動画にしてみました。

トリガー・パックの取外しなどは画像だけでは分かりずらいと思いますので、参考として頂ければ幸いです。















現状、追加装着オプションはフラッシュ・ハイダーのみのドノマール状態のため、今後は手持ちのアクセサリーで好みの特殊部隊仕様に着せ替えていきたいと思います。

それでは!




日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
JP-SWAT on YouTube




東京マルイ MP5 A5 R.A.S 10歳以上電動ガン ライト・プロ







同じカテゴリー(無可動実銃)の記事画像
無可動実銃 IMI UZI 分解編
無可動実銃 IMI UZI 鑑賞編
金属製美術品・・・その2
無可動実銃 MP5A5 分解編 その1
無可動実銃 MP5A5 鑑賞編
金属製美術品・・・
同じカテゴリー(無可動実銃)の記事
 無可動実銃 IMI UZI 分解編 (2018-12-28 21:52)
 無可動実銃 IMI UZI 鑑賞編 (2018-12-07 18:52)
 金属製美術品・・・その2 (2018-11-02 00:04)
 無可動実銃 MP5A5 分解編 その1 (2017-06-05 23:00)
 無可動実銃 MP5A5 鑑賞編 (2017-04-30 00:28)
 金属製美術品・・・ (2017-04-15 19:50)