2020年04月27日
NAR Combat Casualty Response Bag MEDIC LEG RIG-COY
FBI(連邦捜査局)SWATチームでも採用実績のあるノース・アメリカン・レスキュー(North American Rescue:NAR)社製のコンバット・カジュアルティ・レスポンス・バッグ(Combat Casualty Response Bag MEDIC LEG RIG COY)です。
・North American Rescue(NAR)
1996年、米国サウスカロライナ州グリアにおいて設立されたNARは、国内外の戦闘地域で活動する兵士、治安維持にあたる法執行関係者、EMT(救急救命士)をはじめとしたファースト・レスポンダー(初動対応者)に革新的な戦術医療製品を提供することにより、戦場や現場において適切な応急処置を施せば“防ぎ得た死”を減らすことを至上理念としています。
NARは戦術医療製品の主要な供給者として常に死傷者治療の最前線を追求し、第一線で活動経験のある特殊作戦医療従事者・軍医、経験豊富な法執行機関関係者、SWAT隊員、EMSヘルス・ケア・プロバイダー、認定製品開発及び品質の専門家、専門コンサルタントなど、各部門のプロフェッショナルで構成されています。
NARは米国国防総省が戦場における負傷者管理の分野で標準化し、米国外科学会及び米国救護員協会の“戦術環境下における負傷者管理”部門において唯一推奨するTCCC(Tactical Combat Casualty Care:戦術的第一線救護)ガイドラインに基づき、製品の設計・開発・試験を行っています。
NARの代表的製品であるC-A-T(Combat Application Tourniquet:戦術止血帯)は、戦闘環境下においても片手で扱える止血帯として、四肢負傷時の血流閉塞に100%有効であることが米軍研究機関によって証明され、2005年に米軍制式採用品となりました。致命傷となる外傷性の大量出血への対処法として有効性の認められたC-A-Tは、米軍をはじめとた世界各国の軍事組織のほか、米国の連邦政府機関、文民警察をはじめとした法執行関係機関、EMS(救急医療サービス)、応急手当の重要性を理解する民間組織・個人において普及しています。
また、NARは戦術医療製品の供給のほか、自社製品を用いた教育訓練プログラムの主催も行っており、プロフェッショナル・ファースト・レスポンダーに限らず、救急現場に居合わせた民間人を主とするバイスタンダー(傍観者)向けの製品・訓練も提供しています。
設立以来、米軍をはじめとした大口の供給先を獲得したNARは、米国屈指の救急医療製品メーカーとして急速な成長を遂げ、近年の年間売り上げ高は1億8,400万ドル(2018年)に及びました。
2019年1月、NARはニューヨーク州メルビルに本社を構えるヘンリー・シャイン社(Henry Schein、Inc.)に買収され、その系列企業となりました。全米上位500社の総収入で順位付けされるフォーチュン500に含まれるヘンリー・シャイン社は、歯科・医療専門家向けの世界最大規模のソリューション企業です。同社は世界31ヶ国に事業ないし関連会社を有し、集中・自動化された流通網を通じて12万を超えるブランド製品を取り扱い、全世界100万人以上の顧客にサービスを提供しています。同社継続事業からの売り上げ高は年間94億ドル(2018年)に達し、1995年の上場企業入りから年平均約13%の成長を遂げています。
ヘンリー・シャイン社の系列企業となったNARですが、そのブランドは健在であり、今後はヘンリー・シャイン社が誇る世界規模の流通網を通じ、世界各国の救急医療製品市場に向けて、事業規模を拡大するものと思われます。
NARコンバット・カジュアルティ・レスポンス・バッグは、同社が供給するコンバット・カジュアルティ・レスポンス・キットを収納携行するための専用バッグです。
米軍において効果的運用が実施され、その効果が証明されたことで現在では戦場などにおける第一線救護の世界的標準となったTCCC(Tactical Combat Casualty Care:戦術的第一線救護)ガイドラインは、戦闘において防ぎ得た戦死のうち、3つの主要な死亡要因(四肢の損傷による大量出血が60%、緊張性気胸が33%、気道閉塞が6%)に焦点をあてています。
NARでは、これらの致命傷に対処するために最低限必要となる医療製品を専用バッグにまとめ、“コンバット・カジュアルティ・レスポンス・キット(Combat Casualty Response Kit:CCRK)”として供給しています。
バッグ本体の素材にはタクティカル・ギアに多用される高強度なコーデュラ・ナイロンが用いられており、暗視装置などによる被発見率を低減するため、近赤外線減衰加工が施されています。
また、ストラップの合成樹脂製バックルには、ITW Military Products社製のファステックス(Fastex)が採用されており、こちらにも近赤外線減衰加工(GhillieTEXテクノロジー)が施されています。
バッグ本体背面にはPALS(Pouch Attachment Ladder System)に対応したナイロン・ウェビングが設けられており、同規格に対応するタクティカル・ベストをはじめとした各種装身具に装着できます。また、着脱可能なベルトと滑り止め加工の施されたレッグ・ストラップも付属するため、バッグを太腿部分に装着することもでき、環境に応じた携行位置の選択が可能です。
バッグ開口部に設けられたダブル・ジッパーのプル部分はパラコード仕様となっているため、金属製のプルに比べて静粛性に優れています。また、ジッパーは砂塵や水滴への抵抗力を有してり、故障時でも修繕が容易です。
ダブル・ジッパーを下すとバッグは重量に従って完全に開く仕様となっており、収納された各種医療資材への迅速なアクセスが可能です。
バッグに縫い付けられたタグには、国防総省が指定した13桁(6515-01-531-6535)の備品管理番号NSN(National Stock Number)が記載さています。本品はNARのタグがバッグ前面に縫い付けられた旧型の製品で、2005年7月18日に連邦物流情報システム(Federal Logistics Information System:FLIS)に登録されており、以降は米軍の戦闘部隊に供給されています。
また、NARのコンバット・カジュアルティ・レスポンス・キットは、コヨーテ・タン・カラーの専用バッグと共にFBI地方支局が有するSWATチームにおいても運用が確認されています。
・Detail
在日米軍からの放出品として入手した中古品です。
ファステックスの製造年は米軍で調達が開始された時期と同年の2005年となっており、米軍装備のほか、同年代のFBI SWAT装備でも活用いただけます。
一部にペイントや汚れの付着などが見受けられますが、機能上支障となる損傷はなく、新品にはない程よい使用感があってリアルです。
入手時に煙の臭いが付着していたため、家庭用洗剤で手洗いをしています。
カラー:コヨーテ・タン
ポーチ・サイズ(ストラップを除く):19cm x 20cm x 12cm
重量(ストラップを含む):約540g
保管場所 「A」
出品名 「FBI SWAT採用 ノースアメリカンレスキュー(NAR) Combat Casualty Response Bag 米軍放出品」
状態 「中古」
数量「1」
開始価格 「4,800円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)
架空私設特殊部隊 Team JP-SWAT
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Posted by JP-SWAT.com at 23:45
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