2016年02月24日
PACA Tactical Body Armor Vest
PACA(Protective Apparel Corporation of America)社製のタクティカルボディーアーマーベストです。
2016年現在、PACAは米国の主要防弾装具メーカーであるPoint Blank Body Armor、Protective Products Enterprises(PPE)、PARACLETEの3社と共に防弾装具の大手総合サプライヤーであるPoint Blank Enterprises(PBE)の子会社となっており、研究開発などでは各社が協力し合いながら各自のブランドで製品展開を行っています。
本品は面ファスナーと指向性ドットボタンを利用したポーチ固定方式であるモジュラー・グリッド・システム最後期の2000年代前半に生産された製品です。
同システムに対応した各種モジュラーポーチをベストの任意の位置に装着できます。
これ以降の米国における警察特殊部隊向けタクティカルボディーアーマーのロードベアリングシステムは、軍用の趨勢に倣ってウェビングテープ方式のPALS(Pouch Attachment Ladder System)に移行しています。
ベスト内部にインサートされているソフトアーマーは、徹甲弾などの特殊弾薬を除いて大抵の拳銃弾の貫徹を阻止するNIJ規格レベルIIIAです。
オプションでネックアーマー及びグローインアーマーが装着できます。
ベストの前面及び背面には、高初速のライフル弾に対応したハードアーマープレートを挿入可能なプレートポケットが設けられています。
本品は沖縄在日米軍海兵隊所属のSRT(Special Reaction Team:特別対応班)からの放出品です。
基地警備や犯罪捜査をはじめとした憲兵隊(MP)の任務を担うProvost Marshall's Office(PMO)に所属しているSRTは、対テロ攻撃を想定した基地警備や人質救出を伴う立て篭もり事件対処、要人警護をはじめとした特殊任務に即応する特殊部隊です。
被疑者の逮捕拘束など司法警察権を行使するSRTの基本的な任務は、警察SWATチームをはじめとした法執行機関所属の特殊部隊に類似しており、隊員の個人装備も警察系特殊部隊に似通っているのが特徴です。
PACA社製のタクティカルボディーアーマーベストは、90年代後半から採用されていたPoint Blank Body Armor社製のAVS(Assault Vest System)の後継モデルとして、2000年代前半からSRTでの導入が開始され、2000年代後半までの使用が確認されています。
実戦部隊からの放出品ですが、全体的に目立つ汚れや破損の見受けられない良品です。
大型のユーティリティポーチ1個、コンボマガジンポーチ、1個、ラジオポーチ1個、ブランクパネル(大中小)3枚が付属します。
付属のグローインアーマーは、Point Blank Body Armor社製のAVS(Assault Vest System)のものを流用しています。
※“POLICE”IDタグパッチは付属しません。
サイズ:XL(エクストラ・ラージ)
保管場所 「A」
出品名 「海兵隊SRT実物 PACA ボディーアーマー」
状態 「中古(美品)」
開始価格 「24,800円」
日本警察特殊部隊愛好会(JP-SWAT)公式サイト